どうも,まっつんです。
 
発達障害支援にまつわる,いまさら他人には聞けない,そんな”そもそも”を解説する「いまさら講座」。
 
今回は,「発達障害の子と話す時のコツ」について基本的な事をまとめていきたいと思います。
 
なかなかこちらの意図を理解してもらえない。
たくさん説明したのに全然わかってもらえない。
 

発達障害を持つ子に初めてかかわった人は少なからず経験したことがあるかもしれない,意思の疎通の問題。

今回は,基本中の基本として「これだけは」押さえておきたいコツをあげました。
発達障害の子に関わる人はぜひご一読ください。

 
最近話題になっている「ユニバーサルデザイン」。
発達障害を持つ子が過ごしやすい環境,理解しやすい方法は,誰もが過ごしやすく,理解しやすいものなのです。
 
発達障害を持つ子への話し方のコツを掴むことは,子育て全般に応用できる「伝わりやすい話し方」の基本になります。
もちろん,子育てだけではなく,ビジネスや家庭での場面にもつながる基本ですので,発達障害に関わらない人でもぜひ。
 

〇話し方のコツは「相手本位」で話すこと

友達同士で「楽しむ」ための会話なら,自分の話したいように自分の話をしていても良いのですが,人に何かを伝えようとした時には注意が必要です。
 
相手に伝えるための会話では,とにかく相手の側に立ったコミュニケーションが必要になります。
自分では,「こんなもんで伝わるだろう」と思っていても実際に相手に伝わっていなかったら意味がありません。
 
これを相手の理解力のせいにするのではなく,自分の伝え方に工夫できる点はないかと考えることがまず最初の一歩です。
 
相手に伝わるためのコミュニケーションでは,一番の基本となるのは常に「相手本位」で話すことなのです。
 
さて,発達障害を持つ子の場合に絞り込むと,「相手本位」の中に,その子の特性に合わせて話し方を変えるという部分が出てきます。
 
発達障害の特性は認知の仕方,つまり脳内での情報処理の過程に影響しています。
例えば,一度に多くの情報を処理できないことや,注意が他に向きやすいこと,二重否定や寓意など婉曲した表現が理解しにくいことなどとしてその影響は実際のコミュニケーションに現れます。
 
その様な特性に合わせて,伝わりやすい=相手が理解しやすい話し方を考えていきましょう。
 

〇一文一情報で短く伝える

一度に多くの情報を処理することが苦手な子が多いです。
1文で伝えることの内容は「1つの情報」を基本とすると良いです。
 
「本をしまったらテーブルを拭いて席に座りましょう」
 
これは,1つの文の中に「3つのやること情報」が入っていますね。
 
これを一文一情報にするのは簡単で,「本をしまいます」「テーブルを拭きます」「席に座ります」とひとつひとつ動作が完了するたびに次の情報を提示するようにすればよいのです。
 

〇目線=意識を合わせて

ADHD傾向が強い子では特に,話をしている時に意識がそれてしまうと話の内容を捉えにくくなってしまうことがあります。
 
話をする際は,目線を合わせて話をします。
ただし,特に自閉症の子には多いのですが,目を合わせることが苦手な子には無理に目を合わせる必要はありません(むしろ視線を感じることが負荷になって集中できないこともあります)。
 
子どもが意識を向けやすいように,大人が少し背を低くして目線を合わせるだけで,子どもは話を聞き取りやすくなります。
 

〇はっきりと聞き取りやすい声で

これは,意識を合わせることにも通じるのですが,はっきりとした声でないと,他の刺激に気がそれてしまう場合もあるためです。
 
はっきり聞き取りやすい声は,単純に「大きな声」という訳ではありませんが,普段自分の声を大きいと思わない人は,いつもの声の1.2倍~1.5倍くらいを意識するとちょうど良い大きさになります。
 
聞き取りやすさは,大きさ+はっきりした発音です。
合唱の指導ではありませんが,口を少し大きく開ける様に意識すると聞き取りやすい発音になります。
 

〇子どものペースに合わせて

もちろん,話自体のスピードを子どもに合わせていくことも大切ですが,返事や反応を急ぎすぎないという事も大切です。
 
すぐには返答できなくても頭の中でとても活発に考えていたりする場合があるからです。
発達障害を持つ子にとっては外からの刺激や情報を処理することはとてもエネルギーを使う行為なので,そのペースに合わせて返答をゆっくりと待つことです。
 

〇絵や図でフォロー

話し言葉だけではどうしても理解しにくい話もあります。
 
例えば,何か作業するときの手順など。
工作をする時でも,口頭で作り方の説明を受けただけではなかなかイメージがしにくいものです。
 
そういう時は,絵や図を使って視覚的にも内容が理解しやすいようにフォローしましょう。
 
決して絵が上手である必要はありません。
あくまで話の中のフォローなので,その場で理解できる絵や図なら良いのです。
 

〇指示を出す時は…

何か行動に移してほしいときや,指示を出す時は次の3点に注意が必要です。

・具体的であるか

指示を出す時にはできるだけ具体的で,「絵に描けるくらい」の指示にした方が子どもたちも理解しやすくなります。
「きちんと」や「しっかり」などは絵にかけませんよね。
「きちんとくつをしまう」ではなくて,「くつを左右そろえてしまう」なら絵にも描けるし,分かりやすくなります。

・やることがわかる様に伝えているか

「○○はしません」「○○はダメです」では,実際にどうするのかがわかりません。
「廊下を走ってはいけません」ではなく,「廊下は歩きます」など,実際にやることがなんなのか伝わる様にしましょう。

・目安も含めて

ただ,「席に座って待ってます」だといつまで待てばよいのかわからないので,不安になったり動きたくなったりしてしまうことがあります。
その動作をする際の目安を具体的な数字で把握できると,動作に移りやすい子も多くいます。
上の例で言ったら,「席に座って30秒待ってます」など。
 

〇まとめ

今回は,「発達障害の子との話し方のコツ,基本と注意点」という事で,発達障害を持つ子が理解しやすい話し方の本当に基本のキをまとめました。
ここからさらに,それぞれの子の特性に合わせて,相手が理解しやすい話し方を考えていってほしいと思います。
 
コミュニケーションの基本は「お互い」の歩み寄りです。
こちらが理解しやすいようにと頭を捻りながら話していると,子どもの方も頭を捻りながら理解しようとしてくれていたりします。
 
そういう時に話が伝わるとお互いに嬉しい気持ちになります。
今回の「いまさら講座」でそんな理解の輪が少しでも広がれば,僕もとても嬉しいです。
 
それでは,以上まっつんでした。
 
 
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